FT8


FT8の特徴

FT8の特徴としては次の項目が挙げられています。
・占有周波数帯域は50Hzの狭帯域
・最低S/N比は-21dB(JT65は-25dB)
・片道15秒の送受信手順
定型文ならCQから数えるとスムーズに進んだ場合の所要時間は90秒(15秒x6回)で交信が完了します。
・更新手順や応答の自動化
オートシーケンス機能により交信が自動化されています。相手からの応答を待って自動的に送受信が切り替わります。もしエラーがあれば正しい応答があるまでそのシーケンスを繰り返します。またオートシーケンスをOFFにして手動で操作することも可能です。

ソフトウエア

FT8用のソフトウエアはK1JTが開発した「WSJT-X」を使用しています。2020年5月現在Ver2.2.0 rc-1までリリーズされています(画像はV2.1.2です)


            WSJT-X V.2.0.0(最新はV2.2.0 rc-1ですが画面は変わりませんがデコード時間が速くなってます)

FT8の中心周波数(MHz)

160m:1.840
80m:3.573
40m:7.074
30m:10.136
20m:14.074
17m:18.100
15m:21.074
12m:24.915
10m:28.074

注:3.5MHzのデフォルトQRG(3573KHz)では2000Hz以上で送信するとオフバンドになるのでくれぐれも注意が必要です。また3.5MHzと7MHz帯のデフォルトQRGではJA同士の交信はできません。

WSJT-Xの設定のポイント

・画面左側にある受信レベルが無信号時に30dB程度になるようにインターフェースもしくはPC側でレベルを調整します
・画面右側にある「Pwr」のスライドバーを最大より少し低めに設定します



FT8運用時の注意点

FT8を運用するにはパワーが必要です。私は50Wで運用しています。JT65の場合は10Wくらいでも十分QSOできましたが私の体験としてはFT8はパワーがないと飛びにくいようです。もちろんなんでもかんでもパワーが必要なのではなくコンディションに応じてパワーを調整することは必要かと思います。
また運用周波数も20mがメインとなりサブとして17mあたりがFBです。したがって上級ハムでないと運用が難しいと思われます。
アンテナはビームアンテナが良いことには間違いありませんが私のように釣り竿アンテナでも十分飛んでいます。但しコンディションが悪いと他局にはDXが見えていてもこちらには見えないことがよくあります。それでも思わぬDXとQSOできることもあるので楽しいです。

付属装置の諸元

方式:8FSK
通信速度:6.25ボー
周波数偏移幅:43.75Hz
符号構成:WSJT LDPC
副搬送波:100~2,950Hz
電波形式:F1D

変更届時の注意点

変更届の前に総通へ確認してアドバイスをいただきました。
付属装置の諸元表には「すでに免許されている(JT65等)付属装置の諸元の下に追加する諸元を記入してください」とのことでした。
なお送信機系統図はすでにJT65の申請時に提出してあるので今回は不要でした。


付属装置の諸元は免許済みと追加とを記載するとわかりやすい。

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